映画備忘録：箪笥(ホラー、2003年公開、韓国映画、115分)
長い入院生活を終え、ソウル郊外の一軒家に帰ってきたスミとスヨン。父の後妻である継母は、この美しい姉妹を笑顔で迎えるが、スミは彼女に敵意を表し、スヨンはおびえるばかり。そんな不穏な空気が流れる家の中では、やがて奇妙な現象が起きるようになり…。
2023年公開の韓国映画、箪笥(たんす)を見た。
ジャンルはホラーで、時間は115分。
全体を通しての感想は難しいという感じ。
というのも人が怖い系のホラーかなぁと思いきや、幽霊っぽいのも出てくる。
あと視点がお姉ちゃん視点なのか継母視点なのかとかも意図的に混ぜてきてたと思う。
だからこれはお姉ちゃんが見ている幻覚なのか、それとも実際のことなのかがわかりづらく、でもまたそれが良いなと。
継母は実は姉妹によって呪術的な何かで生き返らせられた母親だったとか、
実は妹だけでなくお父さんも継母も死んでいてマローボーン家の掟みたいにお姉ちゃんが全て自分で役割を演じていたとか、
エクソシストよろしく悪魔が実は憑いていて…みたいなことを見ながら考えてた。
けど全然これらじゃないし、これらじゃなくてよかったなというのが見て思った感想。
というのも写真から継母の見た目全然変わらず綺麗だし、叔父夫婦と会話しているときに明らかにおかしな感じだったし。
こういうところが人が怖い系と感じた部分でもあるなぁと。
逆に幽霊的なものとしては、入院から戻ってきた最初の晩に妹と寝ててお姉ちゃんが死んだ母親らしき幽霊を見るとか、
叔父夫婦の奥さんの方が狂ったときに台所の下から子供の手(死んだ妹の手)が見えたりとか、
冷蔵庫に入ってたものとか、幻覚の妹？のベッドにあった心臓？的な何かとか。
総じてわからないけど引き込まれるという感じがあって、なかなか魅力的に感じる映画だった。
最後まで全てがはっきりとわかるわけではない、1度見た上で2回目を見るともう少し細かいところが見れるよという楽しみも持てる映画だと思った。
